「楽器を持たないパンクバンド」として2016年にメジャーデビューしたBiSH
2023年、BiSH解散後も表現の最前線で輝き続けるアーティスト——
それがアイナ・ジ・エンド。彼女の名前を検索すると、「やばい」「すごい」といった感嘆の声が溢れており、多くの人がその圧倒的な存在感に心を奪われています。
生まれつきのハスキーな歌声、感情を揺さぶる歌唱力、そして視線を釘付けにするアーティスティックな振り付け。
しかし、彼女の魅力はそれだけでは終わりません。
作詞作曲の才能、逆境を乗り越える驚異的なメンタル、そして表現者として進化を続ける覚悟——そのすべてが、今「すごい」と称される理由につながっています。
この記事では、そんなアイナ・ジ・エンドが今、最も注目され、「すごい」と評価される5つの理由を徹底解説します。
彼女の唯一無二の才能と人間性に迫り、あなたがまだ知らないかもしれない…その魅力をお伝えしていきます。
アイナ・ジ・エンドが“すごい”と言われる5つの理由
理由①:唯一無二の歌唱力
生まれつきのハスキーボイスで、感情を揺さぶる歌唱力
これは広く知られており、本人が「子どもの頃からガラガラ声だった」と語っており大きな特徴の一つです。
ハスキーボイスが感情表現豊かな歌唱に繋がっています。
「THE FIRST TAKE」で披露した「オーケストラ」
BiSHファン以外にも衝撃を与えた
「THE FIRST TAKE」での「オーケストラ」のパフォーマンスは、BiSHのファンだけでなく、幅広い層にその歌唱力と表現力に感情を揺さぶられる人が続出!
編集のないシンプルな構成だからこそ、歌う直前の緊張感や振り絞るような声の力強さがダイレクトに伝わってきますよね。
これぞまさに、唯一無二
理由②:振付から作詞作曲まで手がける音楽センス
4歳からダンスを習い、ダンスが“居場所”
BiSHの振り付けは、デビューのときからずっとアイナさんが担当。
当初は「ダンス経験があるから」という理由で任されましたが、実は振付師にお金の支払いを節約するためだったっていう裏話も(笑)。
そしてなにより、アイナさんの振付はメンバーのクセや個性をちゃんと活かしててすごいんです!
たとえば、首を触るクセがあるメンバーには、その動きから振りを始めたり。
外部の振付師じゃなかなかできない、”中の人”だからこそできる振付ですよね。
作詞作曲まで手がけるセンスの塊
ソロで発表してるオリジナル曲は、作詞も作曲もアイナさん本人がやっています。
しかも「リズム」のようなBiSHの楽曲の中にもアイナさんが作曲した曲がいくつか採用されているようです。
また、ドラマ『死にたい夜にかぎって』のエンディング主題歌“死にたい夜にかぎって”は、初の書き下ろし曲になりました。
その他にも、も~~本当に数々の作品を手掛けています。
たくさんありすぎて、、ここでは紹介しきれないほど…!
どの曲も、アイナさんらしい感情のこもった歌詞やメロディが詰まってて、一度聴いたら忘れられません。
「え、これも!?」と驚くような名曲ばかりなので、ぜひ一度じっくり聴いてみてほしいです!
‣きえないで
大切な存在への切ない願いが静かでいて力強いメロディーに乗せて紡がれています。
‣金木犀
金木犀の甘く儚い香りのように、美しくもどこか寂しい心に深く染み渡ります。
MV は、楽曲が持つ叙情性をさらに深めています。
‣誰誰誰
狂気じみてます(笑)
上の2つとは全く違うので、アイナさんの表現力に脱帽です。
理由③:手術や怪我からの復活と驚異的なメンタル
声帯結節の手術で1ヶ月活動休止
声帯にできた小さな“こぶ”が原因で、歌声がかすれ、音程が不安定になるこの症状は、アイナさんを苦しめました。
2016年の3月ごろから歌いにくさを感じ、ステロイドを投与しながらライブを続けていました。
長期間のステロイドの使用が依存のような状態の中、薬の副作用の怖さ、思うように歌えないステージ上の自分への苛立ち、メンバーやスタッフ、そしてファンにまで心配をさせているのでは?という思いから、ついに声帯結節の手術をすることに決めました。
しかし、アイナさんは本当に不安だったと思います。

「もし手術した後に自分の声が普通のアイドル声みたいになってたらどうしよう?」とか「ハスキーボイスじゃなくなっちゃったらどうしよう?」っていう不安のほうが大きい。
出典:billboard-JAPANより
それはそうですよね…
「歌えない自分に生きてる価値はない」と言っていたわけですから、アイナさんにとって歌うことは自己表現の手段であり、生きる上で不可欠なものですもんね。
“完全切除”という選択肢を避け、「もともとハスキーさを少し残して手術すると言われて…」と本人が語っている通り、医師との相談のなかで“表現者としての声の個性”を最優先したようです。



ちゃんとこれからの人生も歌っていきたいから、手術することに決めました。絶対成功する気しかしてないし、無敵なアイナ・ジ・エンドで帰ってこようと思ってます。
出典:音楽ナタリー
撮影中に負った頭部を30針縫う大怪我という衝撃的な出来事
2023年3月23日、アイナ・ジ・エンドはソロの撮影中に頭部を負傷しました。
所属事務所が公式に発表した内容によれば、おでこを強打し、内側で約10針、外側で約20針——合計で約30針を縫う大怪我を負ってしまいました。
事故直後、止まらない出血と激しい痛みの中、救急搬送されたものの病院の受け入れが難航。
「息がうまく続かなくなって、体がどんどん冷えていくのがわかった。死にたくないと思った」
この投稿には、額に大きな傷跡が残る写真とともに、手書きのメッセージも添えられており、事故の状況や心境が赤裸々に綴られています
— アイナ・ジ・エンド (@aina_BiSH) March 30, 2023
理由④:傷を受け入れ、表現に変える——驚異的なメンタル
声を守るために手術を選び、顔に残った傷跡すらも「かわいがる」——。
「なかなか手強い傷が顔にできちゃったけど、この傷跡に名前をつけてかわいがるのだ。よかったら、傷ごと、ごろんと愛してください」
そう発信したメッセージには、痛みを抱きしめながら生きるアイナさんの思いが溢れていますよね。
「生」と「死」を身近に実感し、それまでぼんやりと過ぎていた日々に光が差したと語るアイナさん。
「死ぬんだろうなと思いました。痛いより寒くて、その時、生きたいと思いました。療養中に友達が来てクレープを焼いてくれたりしました。生きてるって宝石みたいで、ぼんやりしている暇はないと思いました」
引用:日刊スポーツ
さらに、怪我によって腫れた顔の写真を展覧会で堂々と公開し、自身の言葉でその写真を語るなど、経験そのものを隠さず“作品”として残すアイナさんの表現者の証ですよね。
理由⑤:ライブで観客を引き込む歌声、そして演技力――“表現者・アイナ”がすごい
音源を超えるライブの迫力
アイナさんのライブは、ただ楽曲を再現する場ではないのです。
音源では伝えきれない“生の感情”と“身体表現”が融合した、まるで総合芸術のような空間が魅力です。
2024年9月に開催された日本武道館単独公演『ENDROLL』での楽曲「Red:birthmark」のパフォーマンス。
心の奥深くに届く歌声と、ダンサー集団が一体となった迫真のパフォーマンスが融合し、観客を圧倒。
音源では味わえない“空気の震え”が、会場全体を包み込みました。
音源だけでは感じ取れない“間”や“呼吸”が、会場全体のひとつになるような一体感に繋がり、
アイナさんのライブは「音源を超える」と言われています。
役を“生きる”表現者・アイナ
アイナさんの演技は、単なる“歌手の挑戦”ではありません。
歌と同じく、演技にも魂を込める“表現者”としての姿勢が、私たちの心をつかんで離しません。
映画『キリエのうた』(2023年公開)では、路上ミュージシャン・キリエ役として初主演。
セリフよりも歌で感情を伝える役柄は、まさにアイナさんのために用意されたような存在でした。
監督・岩井俊二氏は「演技をするのが初めてだという女の子に、本当に大変なものを背負わせちゃった」と語りながらも、“純度100%のキリエ”が誕生したことに感動したというエピソードがあります。
その他にも、ミュージカル作品出演、初主演となり、演技経験が浅いにもかかわらず、舞台上での存在感はプロの俳優と肩を並べるほどと評されていました。
アイナさんの演技には、“演じる”というより“生きる”という感覚があり、役に憑依するのではなく、
自分の心を通して役を語るーーだからこそ、アイナさんの演技はリアルで、私たちの心にまっすぐ届きます。
まとめ:唯一無二の“生き様”を魅せるアーティスト


アイナさんが「すごい」と話題になるのは、単なるパフォーマンスの技術力ではありません。
歌唱力、音楽的センス、そして心の痛みすら表現に変える精神力――そのすべてが、アイナさんという
“表現者”としての軸をつくっています。
ライブでは音源を超える熱量で観客の心を揺さぶり、演技では役柄に命を吹き込むようなリアルな感情を届ける。
まさに、言葉では語りきれない“空気ごと伝わる”ような存在感を放っていますね。
これからもジャンルを越えて進化し続けるアイナ・ジ・エンド。
その姿は、誰かにとっての勇気になり、生き方を照らす光になるかもしれません。
アイナさんが描く物語の続きを、ぜひリアルタイムで体感してみてください。
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